<おニュー☆グルメ>出汁 林(豚の角煮定食)

2024-09-03     HaiPress

◆だし惜しみはしない

薄く削られたピンク色の花がつおが、炊きたてご飯の湯気で踊る。生卵をパカッと落とし、出汁醬油(だししょうゆ)をたらり。うま味たっぷりの卵かけご飯は食欲をそそる。

東京・渋谷駅前の東急プラザ渋谷に7月、和食居酒屋「出汁林」=写真(上)=がオープンした。ランチでは、ご飯、かつお節、生卵が食べ放題。ご飯は京都の老舗・八代目儀兵衛の米を高圧ガスで炊きあげたもの。かつお節は鹿児島県産本枯れ節。食材にもこだわる。

「渋谷の商業施設で定食が千円の店はほぼない。学生やオフィスワーカーが普段使いできる店にしたい。それも安いだけでなく、質の良いものにしたいんです」と代表の林龍男さん。

商社勤めから脱サラし、ドバイに渡って人気和食店で修業。コロナ禍のため帰国後、出身地の群馬県で店を持ち、のちに有名コンサルタントの下で飲食店経営を学び、ここでの出店を打診された。相談しながら上記の食べ放題アイデアを盛り込んで店づくり。動画サイトなどで話題になり、オープンまもなくから行列が絶えない店となった。

林さんの志の通り、平日は千円で提供している「鶏の竜田揚げ定食」もおいしいが、一番人気は「豚の角煮定食」(平日1600円)=写真(下)。分厚い角煮の存在感はインパクト十分。1人前250グラムもあり、かぶりつくとうま味がジュワッと口の中であふれる。「皆さん、平均してご飯は360グラム、卵は2個、かつお節は3グラムほど食べられます。いっぱい食べて喜んでもらいたいですね」(林代表)

だし惜しみはしない。(さりあ)

東京都渋谷区道玄坂1の2の3渋谷フクラス(東急プラザ渋谷)6階。11~15時(ラストオーダー14時半)、17~23時(同料理22時、ドリンク22時半)。土日祝は通し営業。不定休(施設に準ずる)。(電)03・6809・0075


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